閑院宮邸跡と京都御所の猫

閑院宮邸跡(かんいんのみや)
歴史的価値が高い京都御苑の西南角にある閑院宮邸跡の建物と庭園の修復工事が終わり、2006年4月6日から一般公開
が行われています。
閑院宮邸跡は江戸時代から続いた閑院宮家の屋敷跡で、200もの宮家や公家の邸宅が立ち並ぶ公家町であった京都御苑
に現存する唯一の公家屋敷跡です。

閑院宮家は伏見宮家、桂宮家、有栖川宮家と並ぶ江戸時代の四親王家の一つで、1710年に東山天皇の第8皇子直仁親王を
始祖として創立され、公家町南西部のこの場所に屋敷を構えました。
創建当初の建物は天明の大火(1788年)で焼失し、その後再建されていますが、現在の建物との関係など詳しいことはわかって
いません。

この場所が閑院宮家の邸宅として使用されたのは、明治2年の東京遷都に伴い閑院宮家が東京に移った明治10年までです。
閑院宮が東京に移られてからは華族会館や裁判所として一時使用され、御苑の整備が一段落した明治16年に旧宮内省京都
支庁が設置されました。
現在の建物はその時に新築されたという記録があり、当時存在していた閑院宮邸建物や材料が使用されたと推測されています。


第2次世界大戦後の昭和24年、京都御苑が国民公園となってからは、厚生省、のちに環境庁の京都御苑管理事務所などに
使用されていました。
平成18年3月に改修工事を終え、京都御苑の自然と歴史についての写真・絵図・展示品・解説を備えた収納展示室と庭園な
どを開放しています。

玄関から展示室への廊下。右は中庭、レクチャーホール

庭園から見た閑院宮邸跡
敷地内東南には庭園の一部として池が遺されています。
事前の試掘調査で新旧の池底や州浜状の石敷きが確認され、当初の庭園は18世紀中ごろに作庭されたそうです。
今回の整備では作庭当時の遺構は保存し、その上に緩やかな州浜を設け作庭当時の池の意匠が復元されています。


収納展示室
様々な写真や絵図などがあり、京都御苑の自然と歴史について詳しく知ることが出来ます。

東福院門入内図屏風(とうふくもんいん じゅだいずびょうぶ)
徳川秀忠の五女・和子(まさこ、のちの東福門院)の嫁入り行列が描かれています。
嫁入り道具だけで560個もあり、徳川家の威信が示されています。

大内保存御沙汰書
明治維新まで御所を中心に公家屋敷が建ち並んでいた現在の京都御苑一帯は、東京遷都により荒廃してしまいました。
1877年(明治10年)に久しぶりに京都に戻った明治天皇はその様子に驚き・哀しまれ、御所保存・旧観維持を命じられた事で、
京都御苑整備の原点ともいえる大内保存保存事業が開始されました。
この文書はそのときの「大内保存御沙汰書」で「京都大内(御所)は千年余の皇居であるが、東幸後未だ数年に過ぎないのに荒廃し、
九門以内も荒蕪となったので、特旨を以って本年より明治21年まで毎年内庫の金4千円を給付する。
京都府においては保存の方法を設け、永く旧観を失わぬように」という旨が記されています。

虹梁とかえる股
天井に虹梁(化粧ばり)とかえる股を置き、化粧屋根裏天井となっています。

州浜(すはま)
州浜は京都御所や桂離宮などに見られ、海辺の壮大な景色が表現されています。
宮廷の庭園で見られる州浜が、閑院宮邸で確認されたことに注目されています。

鵺伝説(ぬえ)
平家物語「鵺」の章に、妖怪が毎夜現れて天皇をおびえ苦しめたため、源三位頼政にその退治を命じる一説があります。
頭は猿、むくろは狸、尾は蛇、手足は虎の姿なり。
鳴く声鵺にぞ似たりける。
おそろしなんどもおろかなり(恐ろしいどころではない、大変恐ろしい)。
縫えはトラツグミの別名で、冬の深夜に不気味に鳴くので妖怪の声に例えられたようです。

御所のもみじ
新緑のもみじと、新芽の濃い赤色が美しい野村もみじ。

御所の細道
御所の中の道は砂利がかなりの厚みで敷き詰められています。
これでは自転車で走るのは大変しんどいで寿司、転倒しそうになります。
でも、自転車が長年走りつづけたおかげで自転車の走行跡がとても走りやすくなっています。

くつろぐ猫
余りにも無防備で寝ている猫を発見!!
猫は苦手ですが生まれて初めて猫の写真を撮りました。

収納展示室
休館日 :月曜日・年末年始(12月29日〜1月3日)
参観時間 :午前9時〜午後4時半 ※受付は午後4時まで
入場料 :無料
庭園
参観時間 :午前9時〜午後4時半
入場料 :無料
コメント
ももすけLv.1さん
パソコンのない世界に行ってまして、コメント遅くなり申し訳ありません。
ルの写真そんなに勉強になりますかぁ。
それじゃ授業料でも頂きましょうか、新製品のイチゴでも…☆^^
能登にもこんな無防備な(=^・^=)はいないでしょう!
でも、どれだけ勇気がいったか、写真撮るの(笑
もう死ぬまで(=^・^=)の写真は撮る事はないと思います(キッパリ
投稿者: ルッチー | 2007年06月20日 10:53
momongaさん
パソコンのない世界に行ってまして、コメント遅くなり申し訳ありません。
飼い猫が家の中でなら分かるのですが、半野生化してると思われる外(野良)猫が、これほどまでの無防備な姿!
(=^・^=)嫌いのルが生まれて初めて撮った猫の写真です!!
閑院宮邸、さすが宮家です。
無駄とも思える庭の空間でさえ見ているだけで気持ちよくなる想いがしました。
投稿者: ルッチー | 2007年06月20日 10:46
marumoさん
パソコンのない世界に行ってまして、コメント遅くなり申し訳ありません。
おっー、この(=^・^=)はそんなに有名だったのですか!!
猫がいてもいつも素通りですが今回は気になって写真を撮ってしまいました(〃ー〃)
閑院宮邸跡、予約は不要です。
ただ、収納展示室は休館日があるので注意してくださいね。
投稿者: ルッチー | 2007年06月20日 10:43
マーメイドさん
パソコンのない世界に行ってまして、コメント遅くなり申し訳ありません。
いつも有難うございます。
日本史は好きで今でも歴史関係の本を読み漁っています(^・^)
でも世界史は・・・
同じ名前ばかりでダメです(〃ー〃)
でも、古代遺跡は好きで結構まわりました…☆^^
投稿者: ルッチー | 2007年06月20日 10:16
建物の撮り方が毎回勉強になります!
凄いなぁ、思いつかない角度だもん(笑)
「御所の細道」の道の空間が好きv
で、ふにゃ!!!
こんな無防備なニャンコってあんまり撮れないですよ(大笑)
朝から癒された一枚でしたv
投稿者: ももすけLv.1 | 2007年06月15日 10:44
o(__)ノ彡_☆バンバン!! ネ、ネコが〜〜笑える!!!
これほど無防備で笑える姿態、外でこんなにゆるゆるなんて、
珍しいですね〜 w(( ̄ ̄0 ̄ ̄))w
よっぽど暑かったのでしょうか …笑
凛とした建物と涼風吹き抜けるようなさわやかな庭園風景を見て
心が引き締まっていたところに、
突然飛び込んできたネコちゃんに大笑いしてしまいました。
この建物や庭の作り、空間の使い方が非常に洗練されていますね。
とってもすっきりしているのに、一工夫しておしゃれに仕上げている。
パソコンの前にいながら、昔の人の知恵に接することができてうれしいです♪
私も実は、野良猫が苦手…。
離れて見ている分には、まだいいのですが。。。
投稿者: momonga | 2007年06月13日 11:49
あうー!この猫チャンはもしかして!
TBしましたー♪
このこ、いつもどっしり構えているせいか
いろんなブロガーさんのとこで見かけます。
閑院宮邸跡…まだ入ったことがありません。
けっこう面白そう、人いなさそう(汗)
予約はいらないんですよね?
投稿者: marumo | 2007年06月11日 00:53
先日は、何かすごい間違って
一杯ボタンを押しちゃって、1人焦っていました(^^;
ルッチーさんは、本当に知識が
豊富ですね☆
(私は恐ろしい程、歴史が苦手でして…)
投稿者: マーメイド | 2007年06月10日 11:30