祇園祭・宵山
夏の京都に欠かせない行もである祇園祭の山鉾巡行も今日17日無事に終りました。
Blogへのアップが遅くなりましたが、先日の昼間に見てきました鉾や展示物などです・・・。



<蟷螂山・とうろうやま>
大蟷螂と御所車という珍しい組合せの山です。
“かまきり山”とも呼ばれ屋根の上のからくりを施されたカマキリの羽や鎌が動く唯一のからくり山です。
「蟷螂の斧を以て降車のわだちをふせがんと欲す」を題材にした山で「自分の力をわきまえずに大敵に立ち向かうことで勇敢さを賞した」中国の君子の故事に由来しています。

<カマキリのおみくじ>
ハンドルを回すと、扉が開き玉が出てきます。
カマキリが玉を受け取るという仕掛けになっています。

<放下鉾>

鉾の上から下を眺めたところです。

他の鉾は、鉾に上るためには粽(ちまき)を買うか拝観料が必要ですが放下鉾は無料でした!!

鉾の天井です。

三光丸物語
三光丸--鉾頭が日・月・星の三光が下界を照らすことより、久邇宮多嘉王殿下から命名された稚児人形。
木彫りの放下頭巾を被り、右の肩背に真鍮製の唐扇子、左の肩背に采配をさしています。
もともとは生稚児だったのですが昭和4年より人形に変わりました。
巡行の折には稚児と同じように、鉾の上で稚児舞ができるようにつくられています。


放下鉾の新下水引は、華厳宗祖師絵伝をした絵にした綴織です。


<月鉾>
屋根裏の草花図は丸山応挙


<菊水鉾>
昭和28年、88年ぶりに再興された豪華な「昭和の鉾」で稚児人形は菊の露を飲んで長寿を保ったという枕慈童。
町内に古くからあった菊水井戸にちなんで名付けられ鉾頭には金色の菊花をつけます。

<仕込みさん>
ぶらぶら歩いていると前から”仕込みさん”が・・・
仕込みさんとは舞妓としてデビューする前の舞妓見習いさんのことです。

<粽・ちまき>
祇園祭りの粽は食べるものではなく、玄関など門口に疫病災難除けとしてつるしておきます。
昔、素盞鳴命(すさのをのみこと)が旅で一夜の宿を求めたとき、貧しい蘇民将来の家で受けたあたたかいもてなしに対し(富福な家の兄は断わった)そのお礼として蘇民将来の子孫には疫病の厄を免れさせようと約束し、目印として茅の輪を腰に付けさせたのが粽のおこりとされています。
この粽、各山鉾町内によって値段が違うんですよ( ..)φメモメモ



<祈念ふろしき>
福つつみ・縁つつみ・運つつみの3種類の風呂敷があり、みんな思い思いのお願い事を書いていました。
風呂敷屋さんのイベントのようです!

<山伏山>
胴掛や欄縁金具などが飾られています。


<修験者、浄蔵貴所>
右手には苛立数珠、左手には斧を持ち腰には法螺貝をつけ笈(おい)を背負っています。
昔、八坂の塔が傾いた際、法力をもってなおしたと伝えられています。

祇園祭の運営は鉾や山のある各町内が行うのですが、補助制度はあるのですが莫大な費用がかかるため、それぞれの鉾や山では 厄除けの粽やオリジナルのグッズを売っています。

<鯉山>
龍門の滝を登った鯉は龍になるという中国の伝説を基にした立身出世の金言「登竜門」を題材にした山です。
山全体を飾る前懸・胴懸・水引・見送は「イーリアス」トロイア戦争物語の場面を描いた16世紀のベルギー製。
国の重要文化財です。

<黒主山>
謡曲「志賀」を題材にした山です。


ご神体は六歌仙の一人、大伴黒主が桜の花を仰ぎ眺めている姿をあらわしています。

黒地に朱で「黒」と書かれた団扇やTシャツ、そして京都土産の定番である生八つ橋の黒八つ橋が売られていました。
黒主山では数量限定で食べられる粽を売っているそうです・・・(;一_一)



<山伏の巡拝>
聖護院門跡寺院の修験僧がいくつかの山鉾町を周り奉経を行います。


<北観音山>
前掛け・見送り(山や鉾の周りを飾る布)は各鉾や山ごとに特色があります。


<南観音山>


<屏風祭>
宵山の期間中(7/14〜16)に山鉾町内の旧家が家宝の屏風や掛け軸などの美術品を飾り公開しています。
京の町衆の教養や財力の象徴ともいえる逸品は、普段見ることのできない貴重なものです。
上の写真:松坂屋 下の写真:藤井紋


<吉田家>
京都にある典型的な京町屋で日本の坪庭の特徴をうまくあらわしています。
坪庭の奥には座敷がありそのまた奥に広い庭があります。
坪庭には直射日光があたらず、日のさす奥の庭との間に温度差がおきて自然対流により自然の風が涼しげに流れるようになっています。
また葭戸(よしど)も京町屋の夏には欠かせないもので目隠しにもなり、風は通るというすぐれ物です!
コメント
momongaさん
蟷螂、読める人のほうが少ないです。
祇園祭は山鉾巡行に注目されていますが、本当の楽しみは鉾や旧家などで展示されている美術品などを見て回ることだと思ってます。
巡行や辻回しは一度は見ておくべきですが、美術品などは毎年同じものを見ていても飽きることはないと思います。
投稿者: ルッチー | 2008年07月29日 19:12
理恵子さん☆彡
京町家の夏のしつらいは京都盆地の蒸し暑さを少しでも和らげるため、葭戸などを取付け風通しがいいようにし、埃防止と暑さ対策のために玄関や土間に打ち水をします。
そして夏のしつらい越しに見る庭はどこから見ても涼しさが感じられます。
それにしても沖縄より暑い京都。
水(海)の中が最高です(*^_^*)
投稿者: ルッチー | 2008年07月29日 18:55
1枚目から、写真に載っている字が読めず。。。(*≧m≦*)ププッ
あまりの贅沢な写真の数々にため息を漏らしながら、
拝見させていただきました♪
知らないことばかりで、1つ1つの記事が本当に勉強になります。
粋を凝らした祭りの飾りや山伏の行列、
旧家の滅多に観られない美術品、
広い庭との対比で見事に写し出された吉田家の坪庭。
こんなに贅沢なブログ、本にならないともったいないです〜〜!!!
投稿者: momonga | 2008年07月24日 10:22
吉田家(さん)、凛としていて涼しげですね^^
お写真を拝見させて頂くだけでも、祇園祭を楽しませて頂けます♪ありがとうございます。
投稿者: 理恵子 | 2008年07月22日 01:15