ちぎり絵と手芸作品

ちぎり絵の作り方と、和紙の歴史・製造方法について簡単にご説明します

ちぎり絵の制作方法


1.準備するもの
  手すき和紙、色紙(短冊)、写真などの作品手本、デンプン質ののり、ピンセット、細めの筆
  筆は2本用意し、和紙にのりをつけたり、張り損なった和紙を剥がすときに使います
2.ちぎり絵の制作
  ・作品のお手本をみながら下絵を描く
  ・制作に必要な和紙を選ぶ
  ・和紙をちぎります
   この時作品の部分ごとにちぎり方が違います
   例えば 、真直ぐ・湾曲をつける・強く(雑に)・弱く(ゆっくり)など
  ・ちっぎた和紙を色紙に張る
   ちっぎた和紙にのりをつけて色紙に貼っていきます。
   この時のりはあまりつけすぎないように注意します。
   また、のりは貼り損なったときに剥がしやすい用に「デンプン質」ののりを使います。
   張り損なった時は、筆に水をつけて和紙の上を濡らしてゆっくりと剥がします。

和紙


木材パルプを主原料とする洋紙に対して、靭皮(じんぴ)繊維をすいた日本古来の紙の総称です。
和紙は2世紀のはじめに中国で完成し朝鮮半島を経て、製紙法は7世紀のはじめに日本に伝わってきました。もとは襤褸切れを材料としていましたが、日本ではコウゾ・カジノギ・アサ・ガンピ(のちにはミツマタ・クワ)などの植物の生繊維を単独に、または混合して主材料としたため、中国や朝鮮のとは趣の違う紙が作られました


<製法>
代表的な和紙の原料コウゾの場合は晩秋に切り取った1cmぐらいの茎を蒸して黒皮を得、水につけて外皮を削り落とし清流にさらして白皮とし、アルカリ処理を加えて煮、漂白してこう解し、すきぶねに入れ水や粘着剤と混合し、すきあげ、水切りをし、1枚1枚はがして乾燥させます。最近では工程に機械を導入していますが和紙の特色はあくまでも「手すき」です。